前回に続き、タイ証券取引所二部市場・工業分野の上場企業解説。何といっても工業製品・自動車部品関連が多い。
サリー・インダストリー(SALEE)社はプラスチック成形メーカー。傘下企業は金型製造サリー・エンジニアリング社と2011年にMAI上場した樹脂用接色剤マスターバッチ製造サリー・カラー(COLOR)社。同グループの顧客には日系企業も多く、持ち株会社VIVインターケムが両社に出資している。
また、包装パッケージ製造の企業も多い。
プロディジー(PDG)社は飲料水ボトル、食用油ボトルなどを製造。
パンジャワタナー・プラスチック(PJW)社は工業系プラスチック包装品製造で潤滑油ボトル、液体洗剤ボトル、殺虫剤・肥料系ボトル、また業務用乳製品ボトルなども扱っている。
タイプラスパック(TPAC)社も包装関連の企業で食品、飲料、ホームケア、化粧品関係のボトルを製造し、メジャー・計測器の販売でも有名である。
Abe’s Check!
2016年3月にはジェタベック(GTB)社が新規上場。ボイラー・バイオマスボイラー製造企業で別ブランドOEMも行う。また、5月にはバンコク・シート・メタル(BM)社が新規上場。鉄鋼製品・鉄シートを扱い通信系ラックや電気制御盤などを製造している。タイプラスパック(TPAC)社と似たコード名のタパコ(TAPACO)社はプラスチック部品、ユニミットエンジニアリング(UEC)はLPGガスタンクの製造、UACグローバル(UAC)は発電事業と石油化学品を扱い、ユニオン・ペトロケミカル(UKEM)社は化学品・アルコールの生産企業である。
阿部俊之
ASEAN JAPAN コンサルティング社代表取締役。市場調査、分析、マーケティング、企業設立を得意としASEAN経済共同体(AEC)向け市場マップを配布中。
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