ビジネストレンド10大予測

2018年は、経済成長4%超えと明るい兆し

 


豊かな高所得国を目指した国家経済政策、タイランド4.0の指針が具現化し始めた2017年。新憲法公布による新たな秩序のもと、政治・経済面においてさまざまな動きが起きた1年であった。まさに高度成長路線に舵を切るタイにおいて、18年はどのような動きが予測されるのか。その動向を追ってみよう。

タイ商工会議所大学の学長サウワニー氏によって発表された、今年伸びるであろう“ビジネストレンド10大予測”によると、1位は「通信サービス」。キャッシュレス化に伴うスマートフォンの利用増加、オンラインペイサービスの普及などが理由として挙げられる。同大学の経済・ビジネス予測センター長のタナワット氏は、「昨年は4位だったが、本格的にデジタル社会に突入した証しとも言えるだろう」と話している。2位は、17年まで5年連続首位を独占していた「医療・美容治療サービス」。高水準な医療技術にもかかわらず、割安な治療費により外国人利用者が増加。さらに、需要が急速に高まる高齢者支援サービスでのさらなる増加を見込んでいる。3位の「eコマースサービス」は、1位の「通信サービス」と紐付いてランクイン。以下、4位「コスメ・スキンケア」、5位「ロジスティクス」「石油化学・プラスチック製品」、6位「小売業」「金融サービス」「飲食」、7位「薬局・医療薬品」、8位「教育」「観光」、9位「保険・生命保険サービス」「不動産」「占星術・偶像・お守り」、10位「建設業」「美容院」と続いた。

惜しくも今回はランキング外になったが、「自動車販売サービス」も好調だという。17年11月の時点で販売台数が16年同期比20.6%と増加したため、18年は多くの自動車メーカーが新型を披露する予定だ。

同時に国家経済社会委員会事務局は、「経済成長率は4.1%まで上昇し、久しぶりに4%を超えるだろう」と、17年予測の3〜4%を上回る成長率を発表。

先進国入りを目指し、長期ビジョンを掲げるタイ。週刊ワイズとしても、リアルタイムで情報を届けていきたい。

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