生まれ年の干支の仏塔に参拝
タイでは仏教徒であれば「一生に一度は仏舎利を納める仏塔に参詣しなければならない」という教えがあります。今回はタイに点在する仏舎利塔を紹介いたします。
仏舎利塔は釈迦の遺骨などを納める塔で、タイ語では「プラタート」と言います。塔ごとに釈迦の教えや由来があり、塔のある地域は仏教徒にとっても重要な場所。由来と信仰についてはタイ北部に栄えたランナー王朝(1292年)のランナー民族に受け継がれていて、タイにおける仏舎利塔のほとんどはタイ北部にあります。
今回はチェンマイ県(3ヵ所)とラムプーン県、ラムパーン県に位置する5ヵ所に行ってきました。由来ははっきりとわかっていませんが、各塔にはそれぞれの干支が祭られています。参拝者は自分の生まれた干支の仏塔に行くのが良いとされ、酉年生まれの人はラムプーン県のハリプンチャイ寺院など、特に厄年の人たちが厄払いのために参拝します。参拝方法は線香、花、ロウソクを持って、仏塔を3回時計回りに歩きながらお経を唱えます。
今回5ヵ所の仏舎利塔に行ってきましたが、塔ごとに特徴や建築のデザインが異なり魅力的でした。神聖な空気を感じながら、参拝者の信仰心が強く感じられますよ。