タイ山岳民族カレン族の生活を体験
7月にチェンマイ県の山岳少数民族スゴー・カレン族(白カレン族)の集落に滞在。カレン族の子どもたちに勉強を教えるボランティアの募集をきっかけに、彼らの生活に興味を抱き参加しました。
同県南部オムゴイ郡メートゥン市から約30km離れた山奥に13の家族が住んでいます。年配者はスゴー語という独自の言語を話し、タイ語は若い人しか話せません。電気や水道、ガスもなく、昔にタイムスリップしたような気分でした。
3から5歳頃の子ども達にタイ語を教えたほか、自然の中で遊んだりもしました。生活を共にしてみると、学生時代に学んだ知識がここではあまり役に立ちません。集落では知識よりも、薪に火をおこせることの方がよっぽど重要なのです。決して豊かな生活ではないですが、みんな元気に暮らしている様子を見て、幸せとは一体何なのかと、逆に教えられました。当初はカレン族の人を助けたいという気持ちで参加しましたが、それは私の勝手な思い込みでした。言葉が通じなくても彼らから伝わってきたのは思いやり。カレン族の人達と生活を共にし、今までの自分の考えや行動などを深く省みることができた貴重な体験でした。