タイは世界最大の天然ゴム産地なんです
タイは、世界最大の天然ゴム生産国であり、輸出国であることは知っていますか? 先日、パタヤ市に寄った際に、今年オープンした天然ゴムミュージアム「ラバーランド」に足を運んでみました。
自分の国が、天然ゴムの大生産地であることは知っていましたが、きちんと勉強するのは、小学校の頃に天然ゴム農園を見学して以来。ちなみに、天然ゴムに特化したミュージアムは、アジアの中でも唯一なんだそうです。
そもそも、ゴムの木の原産はブラジルのアマゾン流域のジャングルです。タイでは、1901年に当時南部トラン県のキョシンビ知事が、苗木をインドネシアへ受け取りに行き、タイに植樹したのがきっかけでした。つまり今や大生産地に成長したタイのゴムの歴史は、約100年ほど。今では、南部で見られるゴム農園ですが、意外に新しい歴史なんですね。
ラバーランドでは、外国人観光客が気軽に来場できるよう、大人気の観光都市パタヤ市に作られました。娯楽と教育を兼ねた“エヂュテインメントミュージアム”ということです。施設内はいくつかのゾーンに区切られ、農園、加工に加え、タイ人の生活とゴムの密接な関係を表現しています。
生活に浸透しているゴムですが、最近では世界的に市場価格が下落し、ゴム農園者が困窮しているとのニュースが流れています。改めて産業としてのゴムの世界観を体験することで、メディア人として、また、タイ人としてゴム産業を応援したくなりました。タイ語がわからなくても英語案内や、一部は日本語サービスもあり、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。