暴走運転? だって売り上げのためだから
タイのローカルバスについて、多くのタイ人は、乱暴な運転、車掌が声を荒げがち、息もできないほどの混雑などの悪い印象を抱いています。しかし、電車に比べ、安価なバスが市民の足として欠かせないのも事実。サービスが不満でも、結局は“マイペンライ”なのです。もちろん、すべてが悪いわけではなく、丁寧なサービスを提供するバスも。ということで、実際にバスに密着し、いろいろと聞いてきました。 まずは「なぜ多くの車掌がいつも怒っているのか?」。車掌に聞くと一日中、バスの中にいるため、ストレスが溜まっているとのこと。乱暴な運転になるのは、「売り上げ」のため。1日の売り上げ目標を達成すると、ボーナスが支給されるため、荒い運転になるそう。しかし、乗客がクレームをすれば、運転手には罰金が科せられます。私が過去に乗った、夜間の“暴走バスは、ジェットコースターばりの運転で、すべての乗客の顔が引きつっていました。他人の車を無茶苦茶な運転で追い越すと、その車の運転手が怒り、カーチェイスが開始。ようやく止まると、追いかけてきた運転手とバスの運転手がけんかです。エキサイティングすぎました。ただ、タイのローカル感を感じるには、バスはうってつけです。