バンコクのクリスマス(教会)の過ごし方
仏教徒が大半を占めるタイでは、キリスト教徒の信者は珍しいかもしれません。今回は、キリスト教徒にとっての大切な日である「クリスマス」の過ごし方を覗いてみました。思い描いていたのは、教会で厳かに、そして、静かに祈りを捧げる姿でしたが、まったくの別モノでした。聖なる日=クリスマスは、イエス・キリストのお誕生日です。とある都内の教会の司祭は「当然、皆でお祝いしますよ」と教えてくれたので、そっと中を覗くと、教会に多くの人が集まり、クリスマスコンサートを開いていました。整列しての合唱ではなく、生バンドによるライブコンサートです。ロックやポップなど、さまざまな曲調に合わせたクリスマスソングを皆で大合唱。熱気と活気がビンビン伝わる教会内はさながらライブ会場でした。 気持ちの良い汗をかいた後は、優勝者には大きなプレゼントがもらえるゲーム大会。演出は細かく、ふと椅子の下を覗き込むと座った人へのプレゼントが隠されているサプライズも。そして、ひとしきり楽しんだ後には、いよいよ司祭の説教が始まります。英語とタイ語通訳も入り、皆が理解できる配慮もされていました。その後も、再びコンサートやダンスタイムもあり、初対面の人でも一緒にスイーツを食べながら仲良くなれる工夫が施されているんです。 それぞれ持ち寄った古着やリサイクル品は、ツリーの下に置かれ、後日、恵まれない人たちに渡されるそうです。司祭は言いました。「キリスト教は愛の宗教です」。確かに、会場では愛あふれる皆の思いを感じることができました。