歴代王族の美しい庭園と宮殿群
バンコクから、北へ60キロに位置する「バンパイン宮殿」。17世紀、アユタヤ王朝のプラサート・トーン王によって建造されました。1767年にビルマ(現ミャンマー)軍に破壊された後、長らく放置され、1873年にラマ5世によって再建。現在は歴代王族の避暑用別荘として、また、国賓応接場所としても利用されています。
エリア内に点在する宮殿は、ルネッサンス様式やロココ様式の宮殿をはじめ、タイ国中華総商会から寄進された明天殿や、大量の金を使用して池の上に建設されたプラティーナン・アイサワンティッパヤ・アサナ離宮など、内部も華美な装飾が施され、見応えたっぷり。これも、列強の侵略を阻止するために国力を高めようと、海外からの文化や技術を取り入れようというラマ5世の意向があったそう。ほかにも、エリア内の運河をゴンドラで渡ると、ワット・ニウェートタマプラワットという、タイでは珍しいルネッサンス風の仏教寺院もあります。