長谷場:海外でビジネスをしているとがとても大切な要素になります。えーと、今は1バーツ何円、そして1ドルは何円ぐらいかな?
ミィ:数日前は、1バーツは3.4円ぐらいで、1ドルは110円ぐらいだったと思いますけど、今日はちょっと・・・、毎日かわりますよねぇ。
長谷場:そう。その交換レートは毎日、売りたい人と買いたい人が市場で売買することで変化しています。これが貿易に与える影響はとても大きいのです。大企業だと1円の違いで、数億、数十億円の差になりますから。
ミィ:私も日本に行ったり、タイに帰ってきたときは両替のレートが気になりますね。今は、バーツを円にすると得した感じです、ふふ。
長谷場:さて、今日の本題に入りますね。1985年9月22日、ニューヨークのプラザホテルに当時、先進5カ国とされていたアメリカ、イギリス、日本、西ドイツ、フランスの財務大臣が集まってあることに合意しました。
あることとは簡単に言うと「アメリカと日本との間の貿易でアメリカの赤字が大きすぎるので、これから円高ドル安に誘導しましょう」という内容です。
このプラザ合意の影響がすさまじかった。プラザ合意前は1ドル235円だったのに、円高が一気に進んで1987年末には120円になってしまった。どういう効果があったかというと、例えば、それまで日本で235万円の自動車を作ってアメリカに輸出したら1万ドルだったのが、2年後には約2万ドルになってしまった。同じ自動車なのに為替だけの影響でだよ。
今でいうと、2015年に8万円で売ってたスマートフォンが今年の年末には16万円になって売られている感覚かな。ミィさん、そんな高いスマホ買う?
ミィ:そんな高いスマホ買えないですよ。そもそも、倍に値上がりなんかしたら、損した気持ちになって買いたくなーい。
長谷場:そうだよね。だから日本からアメリカに輸出していたのでは高すぎて買ってもらえなくなってしまった。でもアメリカは人口も多くてお金持ちの人が多い大事なマーケット。日本企業は引き続きアメリカにモノを売っていきたい。そのためには値段を下げないといけない。そこで人件費の安いASEANの国々へ企業の海外進出が進んだという訳。
この流れが「奇跡」とも言われる東南アジアの発展のきっかけになったのです。
ミィ:ええ!? アメリカで行われた合意がタイの発展に? なんか、スゴイ。。。
長谷場:風が吹くと桶屋が儲かる、のです。
ミィ:私がBNK48に入ったことで、みんなにいいことおきるといいなぁ♡
—次週に続く
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