ワイズ編集部が身体を張って自らが体験した、
リアルなバンコクマラソン体験記をお届け!
タイ最大のマラソンイベント「第27回 バンコクマラソン」が、今月16日に開催された。
約3万人、58ヵ国のランナーが参加。種目別では、フル(42.195キロ)3113人、ハーフ(21.100キロ)5340人、ミニ(10キロ)13101人、マイクロ(4.5キロ)9000人が出場。うち外国人ランナーは約2000人で、なかでも日本人ランナーは約200人と最も人数が多かった。
そんな同大会の開催を受け、今回、週刊ワイズ編集部が実際にハーフマラソンに挑戦した。スタート地点は、サナムチャイ通り、王宮前。開始時刻は午前4時と辺りはまだ暗いなか、先頭が確認できないほどの参加者が並ぶようにして待機する。
美しくライトアップされた王宮を横目に、少しずつその人混みが前へ進めば、徒歩がジョギングへと変わり、気づいた頃にはスタート地点を通過するような形で大会は幕を開けた。
まずは、ピンクラオ橋を目指して団子状態で走る。しばらくその状態が続くが、圧倒的な人の多さに気持ちが高まる。高速道路上を走り、開始5キロの折り返し地点から、後続ランナーとすれ違う形でラマ8世橋へ向かう。
夜のチャオプラヤー川を望みながら橋を抜ければ、10〜11キロ地点でラマ5世博物館が見えてきた。この地点になると、歩きはじめるランナーの姿がちらほら。補給所のスイカを食べ、「もう歩きたい」という気持ちをぐっと抑える。
13キロ地点のチットラダー宮殿前を通り、国連ビル、ラチャダムヌン・スタジアムを横切り、プラ・スメン通りへ。だんだんと足取りが重くなっていくなか、18キロ地点で再会するピンクラオ橋をくぐり、タマサート大学横から王宮前広場へ。外周を回れば、あとはゴールを目指すのみだ。
記録は2時間39分55秒。男性ランナー3254人中1837位だった。1位のケニア人男性の記録は1時間16分38秒。約2倍のタイム差となったが、完走後の達成感は、何にも代えがたい素晴らしい体験であったのは言うまでもない。ゴール地点で配られたパンやフルーツがやけに美味しかった。