涼しさを求めてタイ全土から観光客が集まるチェンマイ 日本人にもおすすめ、人気トップ3の国立公園を紹介する
気象局によると、10月30日からタイは乾季に入った。タイ人の多くは乾季になると涼しさを求めて、北部の観光地に向かう。
国立公園・野生動物・植物保全局は、国立公園の2014〜16年の観光客数と売上合計から乾季に人気の国立公園ランキングを発表。
そのトップ3すべてが北部チェンマイ県に集中した。
1位は、タイで最も標高(2565m)のあるドイインタノン国立公園で、直近3年間の観光客の総数は204万人、売上は約1億5760万バーツだった。
園内にはワチラターン滝やメーヤ滝など多くの見どころが点在。
自然の雄大さと癒しを求めに来る人も多いという。
ほかにも、バードウォッチングやトレッキングも人気。
ルン園長は「父の日の12月5日は、入場無料だったこともあり、園内の宿泊者数と当日の来園者数と合わせて1万人を超えた」とアピールした。
2位はドイステープ・プイ国立公園で同約84万人、同約4150万バーツ。
ステープ山の山頂には、有名なワット・プラタート・ドイステープ寺院がある。
1384年にランナータイ王朝のクーナ王によって建立され、高さ22mの金色に輝く仏舎利塔は圧巻。
ブッダの遺骨が収められているとされ、仏教の祭典日にはタンブン=布施を目的とする仏教徒が大勢参拝に訪れる。
3位はフアイナムダン国立公園で、同約68万人、同約4940万バーツ。
園内にはポンドゥアトとターパーイというタイでは珍しい温泉があり、水着を着用した観光客であふれている。
真夏でも気温がそれほど上がらないことから、川下りやトレッキングを楽しむ人も多い。
また、手つかずの落葉樹や常緑樹の森林が広がり、乾季には雲海が見られることでも有名。
年々増え続けている観光客に対し、国立公園・野生動物・植物保全局のソンタム氏は「観光客に満足してもらえるよう、施設を含め充実したサービスの提供が今後の課題」と話している。
ちなみに今回紹介した国立公園はいずれも寒暖差が激しく、特に高地は冷え込むので防寒具が必須。
薄手のダウンでも寒く感じることもしばしば。
日本でのトレッキングと同様の服装で向かうことをおすすめする。