タイ人がつけているネックレスはお守り?



金属や木製の小さな仏像をネックレス代わりにしているタイ人をよく見かけますが、あの小仏像は「プラ・クルアン」と呼ばれ、日本で言う「お守り」に似た効果を持つとされます。

仏教の国タイでは、僧侶が魂を込める儀式を施した小仏像は、護身に効果があり、幸運を招くとされています。病気や災いだけでなく、ピストルの弾丸さえ跳ね返すとされ、宝くじや抽選にも当たると信じられています。

徳のある著名なお坊さんや、有名な守護神が祀られている寺の小仏像はとりわけ人気があり、それを求めて遠方から参拝客が来るほどです。

おもしろいのは、テレビなどでいったん効用が取り上げられると、とたんに参拝客が全国から集まり、ブームが起こることです。それだけ、生活の身近なところにあるとも言えます。

小仏像は売買もされます。市場や露天で無数の小仏像が並べられ、売られているのを目にした方も多いはずです。

ただし、尊いお坊さんから授かったものですから、「売買する」などとは決して言いません。

あくまで、「貸す」ものであって、「借りる」ものなのです。「転貸」が繰り返されて、元の「所有者」が誰かなのか分からなくなっても「賃貸」と言い切るあたりに、タイのおもしろさがあるとも言えるでしょう。

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