女子高生と結婚? した町長

未成年との結婚を報道した記者を下着姿にして逆提訴。
どこまでも強気なタイの“疑惑のデパート”町長現る

 

淫行、脅迫、監禁など複数の疑惑を持たれる、タイ東北部コンケーン県バーンパイ町のプレームサック町長の真相にタイ中が注目している。
ことの発端はSNS。女子高生に結納金と見紛う封筒を渡している町長の画像が投稿され、「女子高生と結婚したのではないか」とネット上で憶測を呼んだ。だが、町長は「女子高生の家族の生活が困窮しているので援助金を渡したにすぎない」とすぐに否定するも、町長の知人を名乗る人物が「結婚は事実。6月頃に町長は女子高生と結婚式をこっそり挙げていた」とリークし、事態は泥沼化へ。
そして、騒ぎに追い打ちを掛けるように同町在住の女性(44)は、「町長は結婚疑惑の女子高生が通っている学校に多額の寄付をし、影響力が高まると、校内に『ピーモープレーム(プレーム兄さん)』と呼ばれる専用の部屋を用意させて、ときに生徒を呼び出し、携帯番号を聞いたりしていた」と告発。同校に子どもを通わせる保護者らも暗黙裡のうちに子どもへ町長に近づかないよう注意していたという。
事態が急変したのはその後だ。町長は、女子高生との結婚疑惑を追求しに来たマスコミ関係者ら5人を拘束。その内の1人で疑惑の発端となった画像を投稿したとされるコーシット記者を、町職員に命じて羽交い締めにし、下着姿にさせた上で、写真と動画を撮影。「SNSに投稿するぞ」と恐喝する暴挙に出る。当然、同記者は拘束や脅迫は罪だとし、町長を訴えた。
一連の問題に対し、県行政機構のデートダムロン氏は「疑惑について町長に何度も弁解を求めたが話をすり替えられ堂々巡り。学校への寄付金も税金を使った可能性がある」と明かし、さらなる疑惑も浮上する始末。もはや“疑惑のデパート”の称号は同町長のもの。前述の記者に訴えられた町長は「俺は無実だ」とバーンパイ署へ出頭した。3時間に渡る事情聴取では、すべての疑惑に対し“NO”を突き付け、訴えた記者を逆提訴する強心ぶり。
現在、事態を重く見たアヌポン内務相が、コンケーン県知事に指示し、町長を調査中だという。のどかな町で起こった騒ぎの真相はいかに。

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