アンジェリーナ・ジョリーも彫り入れた護符が若年層の間で大流行。 信じるか信じないかはあなた次第
ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーも彫り入れている、身体に護符を彫り込む刺青「サックヤン」。敬虔な仏教徒の多いタイでは、自身を災いやケガ、ときには死から自分を守ってくれる護符として、古くから信じられている。
そんなタイの仏教文化が、北部パヤウ県では小学生や中学生の間で流行っていることから、少々、社会問題化されているという。
事の発端は、不公正な事件を収集し、世に公正を求めることで有名な「queentogettherisone」というフェイスブックへの投稿だ。
同県内では、最近、若年層の間でサックヤンを彫ることがブームとなり、中には親からお金を騙しとってまで彫る子どもが増えていると問題を提起。
事態を重く見た社会開発・人間安全保障省の同県事務所が、サックヤンを彫る現場調査に乗り出した。
すると、印鑑用のインクが使われていたなど、針や道具の衛生管理が不十分であることが判明。
指摘を受けた女性彫師は、「子どもにはインクではなく油を使っているので安全。
お金がない子には無料で彫っている」と反論するも、現在は営業を中止しているという。
真相は定かではないが、サックヤンは今でもたくさんのタイ人が身体に彫り入れ、自分に神秘の力が得られたと信じている人も多い。
本物のサックヤン彫り師であれば、最後に読経が施され、霊が入り込むのだとか。
まさに、科学では証明できないコトだけに、“信じるか信じないかはあなた次第”といったところだろう。