日系No.1転職サイト
ソフトバンクと提携で飛躍

 


タイで日系No.1転職サイトと言われる「JOBSUGOI.COM(ジョブスゴイ)」を運営する尾﨑コンサルティングが、
日本最大級の転職サイト「イーキャリア」を運営するSBヒューマンキャピタルというパートナーを得て新たなスタートを切った。競合ひしめくタイ人材市場において大きな注目を浴びるJobsugoi.comについて両社の代表に話を聞いた。

 

―電撃的な資本提携から早々の協業開始と聞きました

【尾﨑】 席を共にしてから、正式決定までわずか3ヵ月と想定以上に短期間でした。ソフトバンク(SB)グループの“爆速”経営とはこのことか、と驚いたのはもちろんです。ただ、急成長するASEANでビジネス展開するのであれば、スピード重視はごく当たり前の方針ですし、より良いパートナーを得たと思いました。
【木﨑】すでにタイを熟知しており、なおかつ日本では上級職のヘッドハンティングのプロとして知られるグローバルリサーチが親会社ということもあり、尾﨑コンサルティングとの提携はSBにとってもメリットが大きいと感じました。

 

 ―ご存知の通り、タイの人材業界は超売り手市場です
【尾﨑】タイの離職率は年間15〜20%で推移していると言われます。転職のサイクルが短い分、企業は常に採用活動をしなければいけません。我々が日本で行っているヘッドハンティングや人材紹介では、企業と経営者を知り尽くすことがすべてです。経営者の方と常日頃から良い関係を築き、その企業の10年後、20年後を見据えた最適な人材と採用のタイミングを見極めた上で人材を紹介します。採用人数にかかわらず一定の広告費をいただくだけで、企業の採用活動を長い期間お手伝いできるという点から転職サイトが最適だと思い、2年半前にジョブスゴイを立ち上げました。
【木﨑】ジョブスゴイの素晴らしさは、「日系企業で働けます」とわかりやすいコンセプトとスピード感です。まさにタイの市場を知っているからこその答えだったのだと思います。

 ―ジョブスゴイの強みを教えてください
【尾﨑】 日系企業が採用を考える上で、最も価値のあるサービスを掲げているため、日本の企業文化を知っている人材のみをターゲットに登録人材を集めています。母集団形成の時点でミスマッチを回避できているのが大きな特徴です。
【木﨑】日本(イーキャリア)で蓄積してきたノウハウをタイに合わせて提供できる点のほか、新たなサービスも生まれるのではと期待しています。

 

 ―具体的なシナジー(相乗効果)はありますか
【尾﨑】 直近では、複数の企業から人材評価についてのコンサルティングや、採用プロセスの改善を依頼されています。SBの組織マネジメントや採用・人材育成のノウハウは必ず生きるでしょう。
【木﨑】日タイで人材事業を展開している点で、タイの人材を日本で紹介したりその逆も考えられます。また、互いの親会社の資本力やノウハウを使い、スピーディーな展開を進めていきたいですね。

編集後記
日本最大級の転職サイト「イーキャリア」を運営するソフトバンクグループのSBヒューマンキャピタルと、上級職や専門職分野でのヘッドハンティングに強みを持つグローバルリサーチ。日本でのメディア運営(Web)はSBが一日の長を持ち、タイではグローバルリサーチの子会社尾﨑コンサルティングが先行する。今回の資本提携は2社の強みを生かし、弱みを補てんするという点でまさに理想の伴侶を得たように映った。タイの日系人材市場の台風の目となることは間違いない。(北)

 


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