ダイビング総合ショップ「Go Go DIVERS」を運営し、自分自身もダイバーとして
6000本以上のダイビングを経験してきた亀山洋祐さん。その魅力を尋ねると、
どこか本心を隠した様子(?)。けれど、その言葉をひも解いていくと……。
色彩豊かな生物が暮らす静寂な空間。陸上では決して見ることができない世界に、憧れを抱いたことのある人は多いでしょう。そんなダイビングへのトビラを開いてくれるのが、エカマイ・ソイ12に店舗を構える「Go Go DIVERS」です。
亀山さんがダイビングを始めたきっかけは、水泳コーチだった母親が習い始めたからなのだとか。「母親がダイビングスクールに通い始めてすぐに、機材を買ったんですよね。安いものではないので、使わないのはもったいないと思って、後を追うように始めました(笑)」。
ライセンス取得後のダイビングツアーでは、海の中を見る余裕は一切なかったという亀山さん。同行しているダイバーたちに迷惑をかけたくないという一心で、機材を綿密にチェックし、脇目もふらず基本に忠実に潜っていたのだそう。けれど5〜6回潜り、少しずつ慣れてきた時に周りを見ると……そのカラフルな光景に海へのと言います。
当時、20歳ちょっとの亀山さんは、ダイビングに行くためのお金をバイトして貯め、ダイビングに行ってはバイトして……コツコツと潜っていたのだそう。金銭的に余裕が生まれてからは、定期的にダイビングスポットへ足を運ぶように。日本を飛び出し、フィリピン、パラオ、ミクロネシアなど世界の海を巡っていきました。
続いているってことは
好きってことなのかな(笑)
一度会社員になったものの、ダイビングの楽しさを思い出し、勤め始めたのが「Go Go DIVERS」本店です。バンコク店を立ち上げた2005年からの2年間は、厳しい時代だったと亀山さんは振り返ります。「ダイビングサークルに入ったり、日本人の集まりに顔を出して口コミで伝えていきました。そこから常連になった人もたくさんいます」。日本からのお客さんも増え、今では年間100人以上のライセンス取得者を輩出するほどに。
亀山さん自身はといえば、平日はショップ兼自宅でお客さんの問い合わせ・訪問に対応し、ツアーの手配。週末はお客さんとともに海に行き、ダイビングや講習を実施。そんな仕事と暮らしが融合した日常が、亀山さんの性に合っていたのでしょう。「細々と続けてきたらいつの間にか12年経っていました」と笑います。
ダイバーは、深さを求める人もいれば、さまざまな魚や珊瑚など生物の発見に魅力を感じる人、異なる景色を求めて各地を訪ねる人もいます。その中で亀山さんが惹かれていったのは、ダイビングを通した人との“出会い”でした。
「ダイビングは、何人かの希望者が集まってツアーで行くのが一般的です。僕にとってボートの上での交流が何よりも楽しかった。年齢、性別、国籍がさまざまで刺激的なんです」。多彩な楽しみ方があるダイビングだからこそ、希望者には心ゆくまで楽しんでほしいと亀山さんは願います。
「できない人には、できるようになるまでサポートしますよ。過去には集団レッスンでマスターできず、個人レッスンを行ってライセンスを取得した人もいます。基本的な知識と技術は覚えてもらう必要がありますが、1番大事なのはいかに落ち着いていられるかという心の部分です。恐怖心を克服できれば、誰だって始められます」。
自分が楽しむためだったダイビングが、多くの生徒に会うことで、すっかり“見守る側”になった亀山さん。今後も多くのダイバーを生み出していくのでしょう。
陸上では出会えないユニークな生物がいっぱい!
PROFILE
亀山 洋祐 Yosuke Kameyama
「Go Go DIVERS」代表取締役。1976年生まれ。茨城県出身。会社勤務後、2003年にダイビングインストラクターの資格を取得し、「Go Go DIVERS」日本店に勤務。2005年に来タイし、同店をオープン。趣味は漫画。好きなダイビングスポットは、ミクロネシアのトラック諸島。
Go Go DIVERS
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パタヤ、サメサン島への日帰り体験ツアーからライセンス取得、
スキルアップしたい方までさまざまなニーズにお応えします。
[問い合わせ]
Tel:086-831-8624(日本語)
E-Mail:info@gogo-divers.com
Website:www.gogo-divers.com
編集部より
今回の取材中、「ダイビングが好き」という言葉はハッキリと口にしなかった亀山さんですが、30年以上ダイビングの世界に携わってきた年月が何よりの証だと感じました。私のダイビングデビューの時はぜひお願いしたいです