「なんとかなる!」と思って飛び込んだタイの芸能界。
日本から離れて気づいたこと、等身大の自分、本当にやりたいこと
Mimuさんの挑戦の日々、未来への一途を紹介します。
ットカット(グリーンティー)、タイ航空、Laysなど、大手企業のCMに出演し、女優として活動するMimu(ミム)さんをご存知ですか? 日々オーディションを受けながら役を勝ち取り、コツコツと実績を重ねてきました。
そんなMimuさんが芸能界に入ったのは、高校卒業後。「自分は何がやりたいんだろうと考えていた時に、ずっと興味を持っていたお芝居に辿り着きました」。
あるオーディションをきっかけに、人気女優やタレントが多数所属するプロダクションに声をかけられ、本格的に芸能活動をスタート。地道に活動を続けながら気がつけば27歳。今後の進むべき道に悩んでいた時に訪れたのが、タイでした。
「進路で悩んでいる時期にタイとのご縁ができて、タイに行く機会があったんです。その時に街を歩いていたら『スーパーホワイト!』と何人もの人に声をかけられたり、褒められたり。日本ではそんな経験がなかったので驚きました。タイでは“白い”ということが、こんなにもステータスなんだと分かり、タイで活動してみたいと強く思うようになりました」。
自身の強みをタイの人たちに教えてもらうことで、Mimuさんはタイでの活動に踏み出します。2015年6月のことでした。
目の前のことに集中する。
今が未来をつくるから
「自分の人生だから後悔したくなかった」。そう当時を振り返るMimuさんは、タイに来て2年半の間に12本のCMに抜擢。日本でのオーディション時は、メイクや衣装などすべてセルフプロデュースだったところが、タイではメイクや衣装がセッティングされていたり、思うようにスケジュールが進まなかったりと違いはあったそうですが、そうしたタイの環境にMimuさんはスッと馴染んでいきます。
「日本では8年間活動を続けてもCM出演の機会はありませんでしたが、タイでは当初から幸運が続き……本当に恵まれていますし、本当にタイに来て良かったです」と充実ぶりを口にします。
今年8月には、タイの美容ブランド「MizuMi」のCMに単独で出演。自身が密かに掲げていた「単独主演としてCMに出る」という目標を果たします。
「けれど、今こうして前向きでいられるのは、1年前にプライベートで起きた悲しい出来事があったからです」とMimuさん。それを機に、自分が本当にやりたいことは何だろうと自身を見つめ直し、“自分を認めてあげよう”という前向きな気持ちと、“お芝居って楽しい”という素直な気持ちに辿り着きました。「自分と向き合う中で、これまでは周りに認められるために生きてきたんだと気づきました。人に認められるためにはどうしたらいいか、今のままじゃダメだと、ずっと自分を否定してきましたが、もっと自分の声を聞こう、自分の可能性を広げよう、と思えるようになりました。“学びの1年”でしたね」。
絵を描いたり自然に身を投じたり、写真を撮ったりと、これまでやってこなかった新しいことに挑戦してきたMimuさん。今後も自分に嘘をつかず、やりたいことにチャレンジしたいと目を輝かせます。その中で、タイ語をレベルアップさせ、タイのドラマに出ることが今の目標のひとつ。
「自分の想像できることは、現実になると思っています。今までもそうでしたし、将来のために何かを我慢するのではなく、目の前のことに集中していきたいです」。その姿を見て、今日もタイのどこかで、力をもらっている人がいます。
タイの美容ブランド「Mizumi(ミズミ)」のCMでのひとコマ
PROFILE
Mimu
1987年、富山生まれ。女優・タレント。20歳から日本で芸能活動を開始。2015年、来タイし、「キットカット」「Lays」といった大手企業のテレビCMに出演。タイで好きな場所は自宅の屋上。モットーは、「起こっていることは全て最善」。リフレッシュ方法はお風呂、オイルマッサージ、絵を描くこと。
[問い合わせ]
E-mail: miiimuuuuuu@gmail.com
Facebook: Mimuofficialpage
Instagram: miiimuuuuuu
編集部より
透き通るような肌と華奢な体躯。かわいらしい印象とは裏腹に、単身タイへ渡る行動力と大胆さ。事務所には登録のみで、そこからオーディション情報をもらい、道を切り開いてきたMimuさんの今後の活躍が楽しみです