タイのみならず日本でも話題に!違和感だらけのキティちゃん

タイ・ルーイ県でオープンしたキティリゾート。
メルヘンの世界が広がる施設に所狭しとキティちゃんが置かれているが、そのクオリティは…。

タイ東北部のルーイ県にあるキティリゾートをご存知だろうか?2014年12月にオープンした同施設が、タイのみならず、日本でもニュースで取り上げられた。

話題となった理由は、キティリゾートを運営する日本のサンリオが認可していないということ。

施設内のあらゆる場所に置かれているキティちゃんのルックスが、明らかに本物のクオリティとはかけ離れており、小さい頃から慣れ親しんでいる日本人からみれば一目瞭然。なぜか目が離れすぎているなど、その違和感は相当なもの。

同施設への批判がネット上で噴出すると、同施設のオーナーで元タイ貢献党の議員、バーオウイウ・マニーチェーム氏は「我が社はハロー・キティの版権を侵害していない。版権侵害とは、商品を販売すること。しかし、当リゾートはハロー・キティの商品を販売していない。そのため版権侵害にはならない」と独自の理論を展開した。

2月15日には、テレビ朝日が現地で取材を敢行。4分ほどの報道映像の中では、キティちゃんのイラストが配された車や宿泊施設、アトラクションなどが映し出されているものの、やはりその雑な仕上がりからは“コピー感”は否めない。

オーナーは「現在、キャラクター使用の許諾手続き中」とコメントしているが、サンリオ側は「認めていない。法的処置を進めている」と真っ向から対決姿勢を採っている。動画が気になる方は「タイ、キティ」でユーチューブを検索すれば簡単にヒットするため、チェックしてほしい。

ネット上に投稿されたタイ人の反応は、ほとんどがオーナーに対して否定的だった。タイ貢献党の元議員だったからでは?と勘繰ることもできなくはないが、「日本でこのような報道が出て、タイ人として恥ずかしい」といった意見が多かった。

オーナーが版権侵害で訴えられれば、10〜80万バーツの罰金、または4年の懲役となるというが、この刑罰自体が「軽い」と思わざるを得ない。

「コピー製品は恥ずかしい」といった認識が広まっていることは、社会の成熟化そのものである。ならば、法制度も同じように、さらに整備されることを望みたい。

 

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