高級フライパン、本当の価値は?

タイのSNS上で、韓国製フライパン「Korea King」が 物議を醸している。その原因は価格設定にあった。

タイで大ヒットした韓国製フライパン「Korean King」の基本販売価格は、1万5,000B前後だった。

しかし、あるタイ人がシンガポールで同商品が600Bで販売されていたとSNS上で拡散。

同商品を輸入する「Wizard Solution社」らに対し、批判の嵐が巻き起こっている。

それに対して同社は、「シンガポールは低価格シリーズだが、タイはプレミアムシリーズ。

品質が異なる上に、低価格シリーズの製造は現在、中止している」と釈明した。

この商品がタイで人気を獲得したのは2015年。

8層のコーティングを行い、高い耐久性を誇るとともに、SNSで多数のフォロワーを有するウッディ氏をプレゼンターに起用。

翌年には、約16億5,107Bを広告に投じ、総合的な売り上げは数十億と言われている。

同商品の戦略は、高い基本価格からの大幅なディスカウント。

テレビ通販番組では、放送後5分以内に購入連絡をすれば3,000Bに値下げすると謳っていた。

また、1点購入したらもう1点無料といった破格のプロモーションで消費者を呼び込んでいた。

今回の事態に、タイ消費者保護委員会も同社に真相の説明を要求。

「商品の大幅な値下げを行えるのはなぜか。

広告内容が適正かどうか」などと投げかけ、捜査を行っていた。

その結果、商品の特長である8層のコーティングは嘘と発覚。

広告や放送の中止が決まった。

委員会は今後さらに、価格設定について捜査を続ける。

我々は事態の行方を見守るしかない。

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