2016年、タイローカル“裏10大ニュース”

激動の時代の陰に起きていた“あんなニュース”など
ワイズが独自に選んだ裏ニュース10をピックアップ!!

 

ワイズ編集部が勝手に選ぶ「タイローカル裏10大ニュース」。選考基準は、日本のメディアではまったくクローズアップされないような事件・事故や、思わずツッコまざるをえないもの。“決して明日から役に立たない”10のニュースを振り返る。

 

10位「ヘリ爆音で鶏大量死。28万B賠償」。

ソンクラー県の養鶏場から300m離れた場所に着陸したヘリコプターの爆音によって大量の鶏がショック死。4500羽中、2385羽が犠牲となり、生き残った鶏も危険な状態だったという。被害総額は28万Bで、ヘリコプターに乗っていた国内安全保障司令部のドムウィット大将が全額支払った。どれほどの爆音だったのかが気になるところだが。

 

9位「3歳の僧侶ゴーン君。SNSで話題に」。

ノンタブリー県の3歳の少年が出家し、SNSで話題となる。ゴーン君は1歳11ヵ月から朝5時に起き、母親とともに托鉢、寺の雑務に従事していた。仏教国ならではの心温まるニュースだった。

 

8位「助けを求めた少女に警察官がわいせつ行為」。

本誌ではほぼ毎週といっていいほど、何らかの性的暴行のニュースを報じていた。これは13歳の少女が知人にわいせつ行為をされ、夜遅くに警察署に駆け込んだところ、「署内に一般人は泊まることはできない」と言われ、担当警察官の家で泊まることとなったが、そこでもわいせつ行為をされたという事件。このニュース以外にも74歳の女性が十代の少年2人から性的暴行を受けたり、被害者の最低年齢が1歳8ヵ月といった痛ましい事件もあった。

 

7位「3000枚以上の下着泥棒。被害届出ずに釈放」。

3000枚以上の下着を盗んだとして容疑者が逮捕されるも被害届が出なかったため、釈放された件。驚くべきは、2010年にも下着1万枚を盗んだ前科があったこと。再犯の可能性をまったく否定できない。

6位「10万Bのお守り。100Bで売られる」。

ノンタブリー県のチェーンレーン寺院から100年前に作られた、10万B以上価値があるとされる希少なプラクルアン(お守り)が盗まれたが、容疑者が逮捕された時にはすでに100Bで売ってしまっていたという事件。寺院側の「返してほしい」という切実な思いも通じなかった。

 

5位「オオトカゲ増殖でクレーム。ルンピニ公園、捕獲し移送」。

ルンピニ公園にオオトカゲが400匹以上も生息していることが判明。バンコク都内はオオトカゲを移送することを決め、捕獲に乗り出した。また、オオトカゲ関連では、10匹以上が死体を食べていたというホラーさながらの事件もあった。

 

4位「700匹超のサルを無人島に搬送」。

サトゥーン県に約1500匹の野生のカニクイザルが生息し、10年以上にもわたり住民は被害を受けていた。そこで同県庁はカニクイザルの約半分を無人島に搬送。同島には豊かな自然や水場があり、無人島なので問題ないとの判断だったが、いろいろと疑問が残る。

 

3位「『私は元タイ警察のスパイ』屋台店主に厳重注意」。

人気のイカ焼き屋台を営むソムチット氏(69)が自らを元スパイだとネット上で明かし、話題に。詐称した経歴も細部にまでこだわり、カモフラージュのためにイカ焼き屋台を経営していたという。これが大きな注目を集めると、経歴を調べた警察は「彼は元スパイではない。憧れていただけ」と事実を公表し、ソムチット氏を厳重注意処分とした。

 

2位「飲酒運転、1700人超。霊安室での社会奉仕」。

もはやタイトルだけで内容が予想できるだろうが、飲酒運転した人の罰則が、霊安室での社会奉仕だった。自らの罪を反省するメッセージが込められているが、霊安室での社会奉仕とは、およそ日本ではありえないだろう。

 

1位「乗客を置いてけぼり。運転手、夫婦に謝罪」。

ノルウェー人夫婦がタクシーを拾い、高速のパーキングエリアでトイレに行っている間に、タクシーが現場からいなくなった一件。車内には30万バーツ相当のバッグを置いたままだった。その後、逃亡したと思われるタクシー運転手が現場に現れ、「振り向いたら後部座席に夫婦がいなくて、戻ってきた。2人がいてくれて本当によかった」と説明。トホホ感満載の心温まるニュースだった。
来年もタイならではの“どこか香ばしい”ニュースをお伝えしていく。

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