ナチ テクノロジー タイランド
切削工具、工作機械、ロボット等の販売及びベアリング等の製造販売
“人間と共存”産業用ロボットの新時代到来
1928年、富山県で切削工具の製造からスタートした「不二越」。国内はもとより海外にも次々と拠点を設け、99年にタイ現地法人「ナチ テクノロジー」を設立。日本同様、幅広い商品ラインナップでタイの製造現場を支えている。
2013年に世界最速・軽量小型ロボットMZシリーズで本格的に市場参入した同社から、この度、新シリーズ「CZ」が誕生。アームと関節の隙間を25mm以上確保した挟み込み防止をはじめ、稼働中のロボットに接触した場合は、センサーが感知して自動的に停止する等の本質安全を実現した。通常、現場でロボットを使用する際は安全柵の設置が必要だが、同機は前述を含むさまざまな国際安全規格をクリアしているため不要。コンセプトでもある“人間と共存”する、まさに次世代ロボットだ。
また、同社は昨年7月、BOI奨励により一層需要が見込まれる産業用ロボットをメインとした、ショールーム兼テクニカルセンターをアソークにオープン。テクニカルセンターと一体化したことで、より効果的なソリューションの提供が可能になった。
「ロボットを使用することで、安定した品質を維持しつつ、飛躍的に生産効率をアップすることが可能です。人員を採用した場合にかかる経費や指導のための時間も費やさないことから、トータル的に見ればランニングコストは低いです」と語る寳島(たからじま)章バイスプレジデント(VP)。
産業用ロボットの分野で常に業界をリードし、進化するものづくりの現場を支えてきた同社。今後、さらなる展開に期待だ。
- ①アソークのショールーム兼テクニカルセンターには、自動車組立工場に導入されるスポット溶接用ロボット「SRA210H」、箱詰・パレタイズ「LP180」、小型プレス間搬送「MC20」、研磨・バリ取りセル「EZ07」などをはじめ、試作品を作るテスト機も配備。「実際に間近で見ることで、スピード感を感じて頂けます」と寳島VP
- ②まるで医療機器のようなスムースなボディが特徴の新シリーズ「CZ」。同社が誇る高精度・省スペースなどはそのままに、挟まり防止機能を持つ、本質安全をクリアした
※この情報は2018年4月現在の取材を元にしています
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