長谷場:前回、勉強したように「中所得国の罠」というものに陥らず一気に「高所得国になるぞ!」というのが今のタイの「目標」となっています。
ミィ:私もBNK48の一番になるぞ! イェイ!
長谷場:応援してますよ。Thailand4.0は、次のようになります。?
ミィ:先週勉強したドイツのIndustry4.0とは随分違っていますよね。
長谷場:実は、Thailand4.0は「高所得国になる」という「目標」を達成するために労働集約的な経済から「付加価値の高い経済構造にしていこう」または「知識集約型、技術革新により発展する経済構造にしていこう」という進むべき方向を示した「ビジョン」なんです。
ミィ:ビジョンかぁ〜、進むべき道。!
長谷場:ドイツのIndustry4.0は産業の段階を表していたのですが、Thailand4.0は国全体の話になっています。
ミィ:壮大な構想ですね。
長谷場:Thailand4.0は国全体の大きなビジョンの話ですから、この下にIndustry4.0、Energy4.0、SMEs(中小企業)4.0からコンタイ(タイ人)4.0というように、いくつかの分野でもビジョンとなる「4.0」が打ち出されています。
そして、そのビジョンの下に実際にタイ政府が行う「政策」があるんです。
ミィ:大きな目標を実現するための政策ですね。実行して現実にしていくと。ところで、タイはいつ高所得国になるんですか?
長谷場:Thailand 4.0発表時に20年後を目標と説明していました。実現するといいですね。
ミィ:う〜ん、ずいぶんと先なんですね。
長谷場:2017年2月に開催されたセミナーでプラユット首相はThailand4.0になるために次の5つの分野への投資が特に重要ということを指摘していました。
ミィ:Thailand4.0になるために、いろいろ投資する中のひとつが⑤ということなのですね。
長谷場:はい。そういうことです。実はプラユット首相の発言にある①~⑤全てにタイ政府の具体的な政策があるんです。そういう訳で、Thailand4.0のビジョンを実現するための一つの政策が⑤にあるEECという訳です。
ミィ:まずはEECなんですね。
長谷場:来週は「ターゲット産業」を説明します。
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