先月、都は同マーケットの閉鎖を発表。 存続を望む運営者側との間に大きな軋轢が生じている。
アッサウィン知事は8月21日、「JJグリーン・マーケット(通称JJグリーン)」を同月末日を以って閉鎖すると発表。開催地であるクイーン・シリキット公園を近隣の2つの公園と併せて再開発し、バンコク最大規模となる総面積727ライの都民公園を整備するという。
完成は2020年の予定。
JJグリーンは、2012年にオープン。
約800軒の屋台や店舗が軒を連ね、観光客もこぞって訪れるナイトマーケットとして人気を博してきた。
それがなぜ、存続の危機を迎えているのか。
公園を管理するバンコク首都圏庁は、同マーケットを運営するV-Multimedia社とリース契約を結んでいた。
しかし、都知事によると同社は16年より2年に渡り借地料を未納。
都民税と併せるとその総額は5,000万Bに上り、これが今回の閉鎖の理由だという。
一方、同社の代理人によると、同社では16年の契約終了時にリースの延長を申請。
バンコク首都圏庁から一旦は承諾を得たものの、その後の交渉が難航したまま今に至り、賃料を支払わなかったという。
双方が主張を譲らないまま平行線をたどり、現在は司法の判決を待つ状況だ。
インターネット上には閉鎖を惜しむファンの声が続出。
同マーケットの公式フェイスブックにも存続を望むメッセージが寄せられ、運営側はこれまで通り営業を続けるので、引き続き足を運んでほしいと応えている。
当初、8月末日を予定していた閉鎖は今月12日まで延長された。
閉鎖か存続か、その動向が注目される。