精霊を筆頭に、超自然的存在に寛容なタイ。 成仏できない生霊が起こした事件とは?
18日、TV番組の生放送中に突如涙を流し始めた友人の母親
サムットプラカーン県で16日未明、女性3人が死傷する事件が発生した。犯人は近所に住むラオス人男性。
現場にあった包丁でタイ人の祖母と孫2人を次々に刺した後、現金約6,000バーツや金のネックレスを奪い逃走したが、ラオスとの国境ムクダハン県のメコン川船着場で警察が逮捕。
麻薬資金に困った末の犯行だったという。
祖母と孫1人が死亡し、もう1人の孫は重傷を負った。
しかし、事件直後から奇妙な現象が発生。
亡くなった孫の友人に生霊がとり憑いたというのだ。
数日に渡り涙を流し続ける子どもを心配したその両親は、僧侶に供養を依頼。
僧侶は、未練を残したまま世を去った友人の生霊にとり憑かれた、と説明したうえで連日供養を試みたが、効果はなし。
火葬式当日に僧侶が「一緒に火葬場に行こう」と説得し、ようやく生霊は友人から離れたという。
また、18日には亡くなった3人の親戚と、生霊にとり憑かれた友人の母親がTV番組に登場。
生放送中に突如その母親が涙を流し始めたため、母親もとり憑かれたのでは、と視聴者からコメントが殺到したという。
一方、現在仕事のため韓国在住の亡くなった子どもの母親は、事件を聞き号泣。
犯人のことは一生許さない、と涙ながらに語った。
また、自分の子どもが生霊となり、とり憑いた件に関しては「とり憑いた時にその友人とビデオ通話をした際、声や振る舞いが自分の子どもと全く同じだった」とコメント。
古来から、超自然的存在を信じるタイならではの解釈と言えようか。
何はともあれ、亡くなった3人の冥福を祈る。