“ミィ” 泰のビジネスを学ぶ BNK48大久保美織の挑戦【第63回】

長谷場:さて、質問です。タイ人が外食をする時、どんな料理が好まれているのでしょうか?

ミィ:屋台!! 安い、早い、旨いです。

長谷場:そうですね。やはりタイ人だから屋台でタイ料理を買って食べることが多いですよね。ではジェトロがタイ人に「一番好きな外国料理は?」というアンケートをしたらどうなったかというと。なんと「日本料理」という回答が66.6%というダントツのトップでした。2位が中華料理の12.8%だったのでいかに日本料理が好かれているかわかりますね。

ミィ:日本料理? 和食じゃないんですか?

長谷場:タイ人が“日本料理”という場合、日本人の考える“和食”に加え、ラーメンや日本のカレー、さらにはタイならではの回転しゃぶしゃぶなども含むので定義としては少し広いですね。

ミィ:そうかぁ、ラーメンやカレーは和食じゃないですよね。

長谷場:レストランの経営者も日本人とは限らず、日本のレストランチェーンをタイ企業がフランチャイズ展開していることもありますし、タイ人オーナーの日本料理店というのもあります。

ミィ:でも、どうしてタイ人はこんなに日本料理が好きなんですか?

長谷場:同じアンケート結果によると、好きな理由として多かった順に①味の良さ、②健康に配慮、③洗練されている・高級感がある、というイメージから好かれているみたいです。

ミィ:ヘルシーって和食のイメージですね。

長谷場:そんな背景もあって、日本食レストランの数は毎年増えているんです。2018年6月に調査した際には3004件もあり、2007年は745件だったので11年で4倍以上に増えています。爆発的な増加、と言えますよね。

ミィ:3000件、すごい数ですね。

長谷場:表を見て頂ければわかると思いますが、バンコクと地方とでは違いがありますね。

ミィ:あれ? 地方は増えてるのにバンコクは減ってる!

長谷場:そうなんです。実はバンコクは2016年をピークに減少してきています。既に沢山ありすぎて飽和しているということが言えると思います。一方で最近、ICONSIAMという高島屋が入った大きなショッピングモールがオープンしました。多くの日本料理のレストランがこの中にもオープンしましたし、他にもバンコクで大規模再開発が進められているので、次回調査では増えるかもしれませんね。

ミィ:バンコクはどこにでも日本料理のお店がありますからね。

長谷場:地方では今でもコミュニティモールやショッピングモールの新設がどんどん進んでいて、それに合わせて日本料理レストランの進出も進んでいる感じです。地方のショッピングモールであっても、中に入っているレストランはバンコクとほとんど同じですし、やっぱり日本料理が多いですね。地方都市もバンコクに似た生活スタイルになってきているなと感じています。

ミィ:食を通じて、日本をもっともっと好きになってもらえたら、うれしいなぁ〜。

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