若年層のオンライン賭博が社会問題に7歳でギャンブルに嵌まってしまう子も
タイ国立健康財団の支援のもと、マトゥラダー医師が研究した「オンライン賭博によるタイの未成年者への影響を減らす方法」の結果が公開され、この社会問題の根深さに驚きの声が上がっている。
同医師の調査によると2017年の時点で、タイでは210万人がオンライン賭博を行っており、そのうち20万7000人が未成年。
最年少は7歳だったという。
要因の一つとして挙げられるのがインターネットの普及だ。
18年の統計では、タイ人の1日あたりのネット利用時間は平均10時間5分。
ネットが身近になり、通常の賭博よりアクセスが容易なことから、ゲーム感覚で手を染めてしまうと考察する。
中でもサッカー賭博について抵抗感のない人が多く、ユーロサッカーのシーズンにはタイ国内で9億2400万バーツ以上が賭けられたという。
調査では、サッカー賭博経験者の8割が「サッカー賭博はタイ社会では一般的だ」とのコメントも。
同医師は、オンライン賭博を入り口に、他の賭博に手を出しやすく、依存する未成年が増加する恐れがあるとしている。
また、賭博は脳に影響を及ぼして成長を妨げる上、依存者は他の犯罪の道に走る傾向があると警告した。
同医師は、解決法として以下の方法を挙げた。
メディアを通して賭博についての啓蒙をすることや、未成年者向けの賭博問題解決基金の設立、小学校で同問題に関する授業を実施することを提案している。