戴冠式を終えた国民の声

国中がお祝いムードに包まれた3日間 新時代の幕開けを目にした人々の反応とは

「全国民の利益と幸福のため、公正に国を統治する」と宣誓し、戴冠式に臨んだワチラロンコン王。

その姿をひと目見ようと、5日に行われた祝賀パレードにはこの日を心待ちにしていた延べ20万人が集結。

ジャルンクルンやラチャダムヌン通りなどの沿道は、黄色一色に染まった。

前日からの徹夜組の姿も多く見られたパレード当日。

中部ナコーンサワン県から訪れたというタチャポンさんは、「長時間の移動や40度にも達する気温に体はまいっているが、国王の姿が見えた瞬間、とても爽快な気持ちになれた。

生きている間にこのような祝いの場に立ち会えたことを誇りに思う」と、国王への敬意を表した。

同様に、南部のパッタニー県から家族と共にバンコク入りしたマリさんは、「目まぐるしいスピードで物事が変化するこの時代に、歴史に残る祝賀行事に参加できたことがありがたい。

式を通じてタイの伝統文化を発信し、この国の素晴らしさを世界の人々に知ってもらえたら」と目を潤ませながら語った。

期間中は一部の公共交通機関が無料化されるなどの便宜が図られたが、スラータニー県でヤシの木農園を営むポンサックさんは、国王へ敬愛の気持ちを捧げるため、バンコクまでの片道約630㎞を徒歩で制覇することを決意。

40日以上かけて王宮前広場へ到着したという。

翌6日の一般参賀では、晴れやかな笑顔で国民に手を振った国王。

人々の熱い想いや期待が胸に届き、決意を新たにされたに違いない。

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