経済成長を遂げているタイだが多忙面で行われている予防法は意外にも…
雨季になると蚊によって媒介されるデング熱が流行する。保健省疾病予防局によると、今年の上半期(1月1日〜7月9日)の、デング熱発症者は4万4671人を超え、その内62人が死亡。
前年同期の感染者が2万8732人だったため、約2倍の数値となった。
全国で感染者が最も多い地域は東北部で80.48%。
次いで63%の南部であった。
スワンナチャイ局長は、デング熱の症状重症度は4段階あり、今年発症が多かったのは重症手前の「グレード2」とした。
デング熱は家以外で感染しやすいため、多くの親は学校を休ませている。
東北部サコンナコーン県のある学校では、「休校は、学業に影響が出る」とし、教室のサイズに合わせたオリジナルの蚊帳を張り授業を行っている。
この蚊帳は支援ではなく校長と教員によって作られた。
サコンナコーン県の市役所によると、蚊帳を使用して授業をする学校があるにも関わらず、その学校周辺の村では学生を含む村人14人がすでにデング熱に感染している。
市や村では防虫剤の散布や産卵場所の駆除などを実施を強化していくが、状況が暖和するまでは、高熱や頭痛など症状が見られた場合はすぐに診断を受けるよう注意を呼びかけている。
国の対策に頼るだけでなく、肌を出さない服選びや虫除けの使用など、まずは虫に刺されないアナログな方法で身を守ることが大切だ。