注目エリアに続々建設
Better Lifeの未来を担う
CEO
Lee Chye Tek Lionel
リーチェ・テック・ライオネル
1987年の創業以来、住宅用物件を中心に60以上のプロジェクトを形にしてきた「RAIMON LAND」。昨年は「東京建物」、今年は「三菱地所」と、日本企業との共同プロジェクトを開始。複合商業ビル開発にも着手する同社の中心人物・リーチェCEOにその戦略を尋ねた。
再開発が進むウィッタユー通りの新事業が話題です
今年5月に発表させて頂いたプロジェクト「One City Centre」のことですね。弊社としては初めて「三菱地所株式会社」との共同プロジェクトであり、住居だけ、オフィスビルだけでなく商業棟を含めた複合施設の開発を目指します。オフィス棟と商業棟(リテールポーディアム)の2棟からなり、賃貸面積は約6万1000㎡、地上61 階の高さを誇る大規模な複合開発計画です。日射の熱負荷軽減と自然光による建物内への配光のバランスを最適化することに重点を置いて、日光による熱負荷を軽減しつつ、バンコクのスカイラインを一望できる眺望を確保する予定です。レンタルスペースは、バンコクにオフィスを構える企業のボリュームゾーンである100〜300㎡の小規模テナントから大規模テナントまで、幅広い選択肢を用意しています。
2023年に竣工予定なのですが、その際はBTSプルンチット駅とスカイデッキで接続し、都内のさまざまな場所から公共交通を介したスムーズなアクセスを実現させます。また低層部にはクリニック(医療関係施設等が入居予定)ゾーンを設け、高層フロアにはレストランやバーを設置。
さらにルーフトップバーや緑溢れるガーデンスペースなど、ここで働く人たちがより快適に過ごせることを第一に考えています。また私は日本の禅の教えが好きなのですが、そんな心静まる場所を目指しています。もちろん近隣に住む人たちも、気軽に利用してほしいですね。
現在、プロンポンでもコンドミニアムを建設中だとか
昨年4月、我々にとって初めて日本企業と組んだプロジェクトです。パートナーは「東京建物株式会社」。コンドミニアム開発事業として2つのプロジェクトに参画すると発表しました。本事業はタイ・バンコクの中心地である「スクンビットエリア(BTSプロンポン駅至近)」および「サトーンエリア(BTSチョンノンシー駅至近)」において、ハイグレードなコンドミニアムの開発プロジェクトで、合計で総戸数約400戸、総事業費約280億円を予定しています。
特に前者の「The Estelle Phrom Phong」は、現在スクンビット・ソイ26で工事が進んでいますが、おかげさまで販売は好調です。RC造・地下3階・地上37階建て、総戸数約150戸です。モデルルームを設置しているのでぜひ日本の方々にご覧頂きたいです。ウェルネスを重視し、また自分の家のようにリラックスできる空間を実現しました。
日本企業と組むことで生じる変化や手応えは?
弊社は1987年に住宅開発のデベロッパーとして創業、93年にタイ証券取引所に上場しましたが、事業の軸にあり続けてきたのは「ハイエンド&ラグジュアリー」です。住宅の構造、デザイン、エリアにおけるまでハイエンド層を意識して開発を進めてきました。2004年以来、弊社はタイ都心部を中心に計14件の住宅開発を進めてきましたが、前述した2件のように共同参画することで、我々が今まで関わってこなかった市場販路を拡大すると同時に、部屋造りに対して今までにないイノベーションが生まれています。
今後の展望について
つい先月、新たな高級コンドミニアム「Loft Ratchathewi」を開発すると発表しました。アソークやシーロムで人気を獲得する、メゾネットタイプを基調とした「Loft」シリーズ第5弾であり、来年第2四半期(4~6月)に着工し、23年第1四半期の完成を予定しています。アクセスを重視し、BTSラチャテウィー駅またはパヤタイ駅が最寄り駅です。
我々が目指すのは「Better Life(より良い生活の構築)」です。売って終わりではなく、最大限に建物の特徴を生かしてもらえる“使い方”まで、お客様に提案しています。不具合があればすぐにフィードバック。それを繰り返し、今後もより良い空間を生み出していきます。
RAIMON LAND
02-029-1888
19th Fl., Rajanakarn Bldg., 3 South Sathorn, Yannawa, Sathorn, Bangkok 10120
www.raimonland.com
高級住宅の開発事業を軸に実績を重ね、近年は複合施設の開発にも注力。「東京建物」「三菱地所」との共同プロジェクトも進行中。