丸の内で開会までの時間を刻む

片面はオリンピック、もう片面はパラリンピックまでの時間を刻む
第10回

丸の内で開会までの時間を刻む

写真・文/吉田一紀

オリンピックの競技といえば、その多くが時間との闘いだ。陸上競技の走る種目や水泳はもちろんのこと、サッカーやラグビーといった球技でも、得点と共にゲームにおける時間経過が大きく勝敗を分けることがある。そんな時間を計測する時計は、オリンピック開催のたびに、世界を代表する時計メーカーが担っている。
 来年の東京オリンピックのタイムキーパー役は、スイスの高級時計ブランドであるオメガが受け持つことになっている。そこで、7月24日に行われた「東京オリンピックカウントダウン」で、東京駅丸の内側の駅前広場にお目見えしたのが「カウントダウンクロック」。高さ約4メートル、幅約3.2メートル。重さはなんと3.5トンという大型のデジタル時計がそれだ。
 来年の大会エンブレムと朝日が昇る様をモチーフにしたというモニュメントは、開会までの時を刻々と刻んでいる。普段から時間に追われるビジネスパーソンのメッカでもある丸の内で、オリンピックというスポーツの夢の祭典が花開くまでの時間を刻む。時が経つのは早いもの。オメガのデジタルカウンターがゼロを掲示するまで、感覚的にはそう時間を要しないことだろう。

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