完成日にお披露目された新国立競技場。近くで見ると圧倒される大きさだ
第22回
完成した杜のスタジアム
2020東京大会のメインスタジアムとなる新国立競技場が遂に完成した。建設費が莫大になりすぎるとして当初の案が白紙になるなど多難なプロセスを経て、11月30日に36カ月間におよぶ工期を終えたのだ。
さっそく現地まで足を運んでみると、その大きな全貌が冬の澄み渡った青空にでんと構えていた。総工費は1,569億円。今後の名称は国立競技場となり、その設計コンセプトは「杜のスタジアム」ということで、緑豊かな神宮外苑の景観の中にうまく溶け込んでいる印象がした。その外周を歩いてみたが、二周するのを躊躇するほどの距離となり、その大きさを改めて体で感じた。
大会期間中の呼称は「オリンピック(五輪)スタジアム」となる。12月21日は人気グループの「嵐」や「ドリカム」が参加してオープニングイベントが開催される。このコラムの掲載号がバンコクで発行される頃にはこのイベントも開催された後で、明治神宮前もスタジアムもクリスマスムードに包まれていることだろう。そして、年が明ければいよいよ待ちに待ったオリンピックイヤーとなる。どのように盛り上がっていくかがとても楽しみだ。