周囲に建物が少ないこともあり、空に浮かぶ感じにも見える
第33回
もうひとつの決戦場
オリンピック競技にはいくつもの種目があるが、それらの中で最もホットに盛り上がるのはサッカーだといっても間違いないだろう。代表選手の年齢枠が23歳以下という縛りがあるとはいえ、男子チームでは3名までのオーバーエイジも参加できる。つまり、ワールドカップや過去のオリンピックを経験した脂ののった選手も出場できるわけだ。世界最大のスポーツイベントはワールドカップとされ、テレビの視聴者数もオリンピックを大きく引き離しているらしい。それでもやはり、東京2020大会のサッカーは楽しみだ。
さて、そんなサッカーのメイン会場となるのが横浜国際競技場だ。日産スタジアムという呼び名の方が聞きなれているかもしれないが、72,000人の観客収容力を持つ国内最大級の施設。その外観も実に威風堂々としていて、見る角度によってはなんだか巨大な宇宙ステーションを思わせる。霞ヶ丘のオリンピックスタジアムが木質感のある柔らかなイメージであるのに対して、こちらはコンクリートの塊。サッカーという特に熱い競技の決戦場にふさわしい感じがする。