憶測飛び交う母子事件

難病に見舞われた我が子2人の治療のため SNSで協力を呼びかけた母親だが…。

娘と息子、2人の母親“だった”カレン氏(29・仮名)は5月25日、詐欺罪及び殺人未遂容疑で逮捕された。

同氏が運営するSNS上の販売サイトを利用した客が、商品が届かないため警察に届け出たことにより事件が明るみになったという。

遡ること2年前。

同氏の娘であり、当時3歳だったAちゃん(仮名)は急性腎不全により死亡した。

同氏はAちゃんが亡くなる直前まで、SNSを通して「娘が難病のレニン腫症候群を患った。

娘を助けるために協力してほしい」と呼び掛け、数千万Bとも言われる多額の寄付金を受け取っていた。

そして今年1月、息子のB君(2・仮名)も同じ病気にかかったと投稿。

B君は体の自由がきかず、吐血などの症状がみられ、同氏は「息子を救うために商品を買ってほしい」と懇願。

多くの人が大量の商品を善意で購入し、利益を得たものの、実際にそれが治療に充てられたかは今のところ定かではない。

警察は当初、詐欺の疑いで捜査を進めていたが、2人が同じ難病を発症したこと、B君の口にやけどのような跡があったことなどを不審に思いB君の体内を検査すると、化学薬品と思われる成分が検出。

また、Aちゃんが入院していた病院で過去のデータを調べるとB君と同様の症状であり、2人ともレニン腫症候群ではなかったことが判明した。

加えて、逮捕当日には同氏の部屋で検出された化学薬品とみられる物品が発見されるなど不審な点が多く、今後の行方に注目が集まっている。

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