日本人ファイナンシャルプランナー(FP)が多数在籍。 帰国後も安心サポートの「Insurance 110」(インシュランス・ワンテン)に多く寄せられている疑問や、皆さんが知りたいであろう情報を載せていきますので、是非ご覧ください。
【第4回】日本に帰任後の運用って?(前編)
同僚の帰任が決まって昨晩は送別会だったんです。取引先との送別会もあるようで、引っ越し準備や子供の学校のこと、仕事の引き継ぎ等々、赴任中で一番忙しいと言っていました。
そんな中、貯まったバーツをどうしようか悩んでいましたね。
特にすぐに使う予定もないし、日本に持って帰っても銀行に置いておくだけだから、なんていうことを言っていました。
日本の銀行に、ただ置いていてもほとんど増えないですからね。
住宅を購入するとか、子供が大学に行くとかでなければ、運用してみるのもいいかもしれませんね。NISAやiDeCoは聞いたことありますか?
聞いたことはありますが・・・、
実はよくわかっていないんですよね。
まぁ国の制度は分かりづらいものが多いですからね…
日本では投資で利益を得ても、増えた部分は収入と見なされます。
つまり、この部分に対して税金を払う必要があります。払うと言っても日本の証券口座などは源泉徴収してくれるので、払っている意識はあまりないかと思いますが、しっかりと税金は引かれています。
そうなんですね。
仕方ないのでしょうが、なんだかちょっと損した気分。
NISA、iDeCoでは税制優遇を受けれる仕組みになっています。
今まで日本人は銀行にコツコツ貯めている人が多くて、個人の金融資産のほとんどは預貯金に偏っていました。国民のその資産を株や投資信託に動かそうという政策です。海外駐在中はできませんが、日本に帰ると検討してもいいかもしれませんね。
NISAは一般NISAと積立NISAがあって、どちらも運用益に対して税金がかからない制度です。
iDeCoは個人型年金制度で掛け金が全額所得控除に使えますし、運用中も益は非課税、受取時も優遇があります。
ただ加入する人の職業によって上限額は変わります。
詳しくは弊社HPをご覧ください。
それだったらやってみようかなという気になりますね。
ただし、注意も必要です。NISAは利益が出ないことには意味がないですし、使いたいタイミングで値上がりしているとは限りません。
iDeCoは60歳まで引き出すことはできませんので、その前に引き出す必要があるような資金には使えません。
なるほど、
そうなると目的に応じて選び方が変わってくるんですね。
資産運用で最も大事なのは“目的”です。つまり出口の部分をしっかり考えて、商品や方法を選ぶことが大切です。
具体的な部分はまた次回お話しましょう。