事故・災害現場で活躍する「華僑報徳善堂」って?

タイには交通事故の発生時に現場に急行し、救急隊と共に無償で救急医療処置(EMS)を行う慈善活動団体がいくつもあります。

こうした団体では医療サービス以外にも火災・洪水などの災害時には隊員を派遣して被災地で人道活動を行っており、縁の下で人々と社会に大きく貢献しています。

中でも有名なのが、通称「報徳堂」と呼ばれる団体「華僑報徳善堂(ポーテクトゥング)」です。

政府公認の「華僑報徳善堂」

1910年に在タイ華僑・華人らの有志によって中華街(ヤワラート)で創建された報徳堂。

当初は路上生活者や身寄りのない遺体を引き取り埋葬することが主な活動だったと言われています。

その後、37年に慈善団体として政府の認可を受け、前述のEMS活動を中心に被災者や貧困者層への生活物資の配布・炊き出しなど幅広く活動を展開。

現在は高齢者や障害者へ福祉用具を届ける活動にも尽力しています。

こうした活動費の多くは寄付金で賄われ、ボランティア隊員の中には本業の仕事を休み収入が減っても活動に従事する人もいるのだとか。

コロナ禍の現在も、変わらず困っている人々の暮らしを支えています。

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