日本人ファイナンシャルプランナー(FP)が多数在籍。 帰国後も安心サポートの「Insurance 110」(インシュランス・ワンテン)に多く寄せられている疑問や、皆さんが知りたいであろう情報を載せていきますので、是非ご覧ください。

【第5回】日本に帰任後の運用って?(後編)

FP近藤さん

前回はNISAとiDeCoについてお話ししました。

Aさん

具体的にどういう人が始めるといいのでしょうか?

FP近藤さん

みなさん、始めた方がいいと思いますよ。 ただし、ここでもしっかりとライフプランにそった形で考える必要があります。例えばiDeCoは原則として60歳まで引き出すことができません。

つまり老後資金の積み立てですね。住宅購入資金や子供の教育費の積み立てなどには使えません。

Aさん

なるほど、長期運用で考える必要があるんですね。

FP近藤さん

一方NISAは、一般NISAと積立NISAがあるというのは前回触れましたが、まずは一般NISAからお話しします。ある程度まとまった資金があって一括投資したい方や、個別株などを買いたい方はいいと思います。ただし、運用期間が現行の制度では最大5年(ロールオーバーも可能)なので、長期運用には向きません。

Aさん

5年内にうまく値上がりしてればいいですけどね。

FP近藤さん

元本割れのリスクを抑えたいのであれば、積立NISAの方がいいかと思います。まとまった資金がない方や、地道に積み立て投資がしたい方などにはいいと思います。毎月自動的に引き落とされるので、買うタイミングなどを考える必要もないという部分では、今まで投資したことがないという方でも初めやすいのではないでしょうか。

Aさん

せっかく長期間頑張るなら増えて欲しいのですね。

元本割れはないのでしょうか。

FP近藤さん

ないとは言えません。短期で引き出しとなるとタイミング次第では元本割れする可能性も十分ありますが、長期で保有(積立NISAは20年可能)することでそのリスクは抑えられます。

Aさん

つまり運用次第ってことですね。

FP近藤さん

元本割れが怖いということであれば保険の運用でもいいと思いますよ。一定期間置いておけば元本くらいは確保できます。

Aさん

ネットで見ると保険で運用するのは損みたいなことをFPさんがよく言っていますが、近藤さんが売りたいだけなのではないですか?

FP近藤さん

この仕事しているとそう思われそうなので嫌なのですが。私も日本の貯蓄保険はお勧めしません。ただし海外は別物です。同じドル建てでも利率が全く違います。

次回は日本と海外の違いをお話ししたいと思います。


保険の110番ファイナンシャルプランナー 近藤さん
近藤さん ファイナンシャルプランナー
■趣味■
ソフトボール・魚釣り

■得意分野■
海外駐在員の個人資産運用 法人を活用した経営者の退職金運用プラン 海外を活用した富裕層向け相続対策

■経歴■
日本の大手企業で5年間海外駐在を経験した後、自身でも興味のあった海外での資産運用という部分を極めてみたくなり転職。2014年より香港で「海外に住む日本人だからこそできる」資産運用を伝えている。

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