毎年、干ばつに苦しむ西部カンチャナブリーで まるでソーダのような味がする水源が発見された…
炭酸水。いわゆるソーダは、タイでとても馴染み深い飲み物。
その年間消費量は約6億リットルで、消費額は約150億Bに上るという。
さて、ソーダの中でも少し贅沢なのが、フランスのペリエなどに代表される天然炭酸水。
そんな天然炭酸水が、なんと西部のカンチャナブリー県で噴出したことが話題になっている。
同地は毎年のように干ばつに苦しむ地方でもあるため、地下水資源局が地下水源を探索していたところ、何かソーダ水のような味がする水源を発見。
地下303mまで掘削すると、なんと炭酸水が噴出したのである。
その噂はすぐに広まり、近隣に暮らす住民が水源に殺到。
慌てた同県知事は「貴重な水源を発見したのは確かだが、まだ正式な水質調査が済んでいないので飲まないでほしい」とコメント。
実際に採取した水を一晩置いたところ、茶色に変色し鉄のような匂いがしたというのだ。
そして15日、同局が正式な水質調査の結果を発表。
3つの水源から噴出する炭酸水は、タイのミネラルウォーターの中でも最高品質に分類でき、炭酸ガスの含有量も極めて豊富。
変色したのは鉄分を含んでいるからで、それを取り除けばとても美味しく飲めるという。
このニュースが流れると今度は水源近くの地価が上がり始めた。
価格はすでに炭酸水の噴出前の約5倍にまで高騰。
早くも投資家たちは、この地にミネラルウォーターの工場建設を狙っている。
予想外の“お宝”発見に、同地はまるで炭酸のバブルのように沸き立っている。