愛しい恋人の誕生日にアッと驚きの演出を仕掛けたい。 これが億万長者ともなると、桁外れの流儀となるようで…
14日の夜22時頃、チャオプラヤー川に面したアユタヤ県バンパイン市の住民はパニックに陥っていた。民家からペットが“大脱走”し、苦労して寝かしつけた子どもがグズり泣く。
逃げた愛犬の行方を15時間も探した歩いた飼い主は、眠れぬまま朝を迎えたという。
事の発端は、この数週間前に遡る。
華やかな恋愛遍歴で知られる魔性の女優・デューさんと交際中の台湾人実業家・A氏は、彼女の31回目の誕生日を特別なものにすべく、密かに作戦を練っていた。
年越しにはプライベートジェットでプーケットを訪れたが、コロナが猛威を振るう今は遠出ができないし、大掛かりなパーティも開けない。
そこで、同氏は2,500万B相当のランボルギーニなど豪華過ぎる8つの贈り物を用意。
そのハイライトとして、“サプライズ花火”の打ち上げを思いつき、早速、同地の市役所に申請をしたという。
誕生日の前日、2人は川の中州にある高級ヴィラに宿泊。
アユタヤの夜空に浮かぶ200発の大輪の花を眺め、至福のときを過ごした。
打ち上げ時間は約3分。
恋人の粋で豪華な計らいに「なんてアメイジング」と彼女もご満悦だったようだが、甘い世界に浸るカップルをよそに、突如鳴り響くごう音に近隣では冒頭のてんやわんや状態に…。
ご存じの方もいるだろうが、ヒトの何倍も聴覚が鋭い動物にとって花火は天敵。
音を怖がる子どもだって少なくない。
住民らは打ち上げを知らされておらず、2人のSNS投稿で“犯人”が判明するや否や大ヒンシュクを買った。
一方、同氏は「許可を得た」と反論。
詳細は不明だが、告知しなかった役所にも非がありそうだ。
ちなみに同氏は後日、お詫びの品を750世帯に届けるなど“クレイジー・リッチ”な謝罪をしている。