支持派が騒げば反対派も負けじと応戦し、たちまち大炎上。 政治的言動を巡る“場外乱闘”に有名人が参戦すると…
反政府デモに参加した配達員の処遇を巡り、「FoodPanda」の不買運動が取り沙汰されたばかりのバンコク。今度は支持派の元お笑い芸人が営む饅頭店の購買活動が話題になったが、“逆ギレ”からとんだ展開を迎えている。
新たな火種を投げたのは、社会風刺ネタで脚光を浴び、国民的俳優としても活躍したテープ・ポーガーム氏(71)90年代に一線を退いた後は実業家へ転身し、5年前に「カノムピア」と呼ばれる中華風饅頭の製造工場を設立。
家族経営で、現在は約20名の従業員を抱えるが、近頃は鳴かず飛ばずの状態が続いていたようだ。
こうしたなか、同氏が政権擁護の発言をSNSに投稿するや否や、賛同者からの注文が殺到し、なんと1日の売り上げが通常の20倍と爆上がり状態に! 生産が追いつかず、3週間先まで注文が途絶えない嬉しい悲鳴を上げていた。
ところが“有名税”とでも言うべきか。
これを見逃すわけがない反対派のネット住民らはすぐさま同氏の粗探しをはじめ、工場内の様子を収めた写真をSNSに拡散。
そこにはマスクはおろか、手袋もせずに素手で生地を捏ね回すずさんな衛生状況が写っていた。
撮影時期や投稿者は定かでないが、さすがにこのご時世にその姿勢は消費者の反感を生み、猛批判の的に…。
一方で、これに黙していられなかった同氏。
今月9日、騒動への取材に「衛生的な饅頭を作る義務はない。
嫌なら買わなくて結構」と“ぷっつん回答”。
商売繁盛から一転、炎上・失言・墓穴の3ステップをきれいに踏み抜いて、全国民にそっぽを向かれるオチをつけてしまった。
いくら元芸人とはいえ、今回はいささかキレが良すぎたかも?。