あの「BLACKPINK」のタイ人メンバー「LISA」がソロデビュー。 驚異的な反響を背景にして、経済復興に一役買うのか…
経済とロックの関係は、80年代後半からさまざまな経済学者が取り上げているが、最近では米オバマ政権ブレーンを務めた経済学者、アラン・B・クルーガーの著書「ROCKNOMICS 経済はロックに学べ」が記憶に新しい。そのテーマは、“なぜ人々を熱狂させるビジネスは「音楽」から生まれるのか”というものだが、それを具現化するような現象がタイでも起きている。
韓国の人気ガールズグループ「BLACKPINK」のタイ人メンバーであるリサがソロデビュー。
10日にYouTubeで新曲「LALISA」が公開されると、わずか4日間で再生回数が1億3千万回を突破した。
このミュージックビデオはリサが「サバイ」や「チャダー」といったタイ伝統衣装をモチーフにしたコスチュームで、彼女の故郷でもあるブリーラム県の「パノムルン遺跡」をバックに踊るシーンが出てくるのだが、そこに反応したのはファンだけではなかった。
保守派で知られる文化省のプラソブ副省長は、リサが世界中で注目されていることに対して「タイ文化を世界に広げる素晴らしい出来事!」と絶賛。
そして、プラユット首相も談話の中で、タイの文化遺産と工芸品の数々を披露したことを褒め称えた。
そして「コロナ後に訪れると言われている“創造経済”の時代を牽引するソフトパワーの象徴がリサであり、タイの文化が彼女の音楽と映像を通じて世界中の人々を鼓舞したことで、タイの“創造経済”は必ず成功する」とまで自信を示した。
コロナ禍でかなりお疲れ気味の経済に喝を入れるようなリサのビート。
本当にロックが経済を救うのか、これからが楽しみだ。