昇格争い
大詰め!
38節終了時点で首位に立つのは勝点83のジュビロ磐田だ。3位のV・ファーレン長崎とは12ポイントの差があり、あと1ポイント上積みできれば、昇格が決まる状況だ。原稿の締め切りの都合で、39節の結果はお伝えできず、磐田がすでに昇格を決めている可能性がある。しかし、仮に持ち越しとなっていれば、11月20日に行われる第40節は、長崎との重要な直接対決となる。
磐田は得点源のルキアン、司令塔の遠藤保仁を中心とした攻撃サッカーで、今季のJ2リーグを席巻。24節からは15試合負けなしと力強い戦いを続けている。
対する長崎はシーズン序盤こそ苦しんだものの、監督交代を機にV字回復。松田浩監督が指揮を執るようになった13節以降、わずかに3敗と急上昇を実現している。エースのエジガル・ジュニオがゴールを量産し、シーズン終盤には20歳の植中朝日が台頭。この若きタレントが攻撃に勢いを生んでいる。
前回対戦では磐田が1−0で勝利したが、2位の京都サンガF.C.と7ポイント差(38節終了時点)で、逆転昇格を狙う長崎としては勝利が絶対条件の試合となる。お互いに攻撃力の高いチーム同士の対戦だけに、激しい打ち合いとなる可能性も考えられる。
京都が昇格なるか?
40節ではファジアーノ岡山と京都の試合にも注目だ。前述したように2位の京都は38節終了時点で2位の長崎に勝点7差をつけており、39節の結果によってすでに昇格を決めているかもしれない。しかし仮に長崎にポイントを詰められていれば、この岡山戦は重圧のかかる一戦となるだろう。しかも岡山は、38節終了時点で11位に留まるものの、30節から9試合負けなしとシーズン終盤に来て強さを見せているチーム。とりわけ堅い守りが際立つ。
前回対戦ではピーター・ウタカのゴールなどで、2-0と快勝。今回の対戦でもこのエースのパフォーマンスが大きなカギを握りそうだ。