道端で発見された、袋に入った死体がゴソゴソ… ナコーンナーヨックで起きた嘘のような本当の出来事
道端だろうが森の中だろうが、遺棄された死体を発見するなどという経験はあまりしたくないもの。ところが運の悪いことに、中部ナコーンナーヨック県のとある小さな村で“それ”を発見してしまったという出来事があった。
それは大きなビニール袋に入っていて、村のゴミ箱近くの道に置かれていたという。
発見者の女性が不審に思い恐々と木の枝で突いてみるとビニール袋の中には人が入っているのがわかった。
これは一大事!と、すぐさま警察とレスキュー隊に報告したという。
そして、警察よりも先に着いたレスキュー隊が調査を開始すると、なんと死体が動き出したのだ。
これには現場に立ち会っていた一同もびっくり。
まるで安っぽいホラー映画に出てくるようなワンシーンが、現実に眼の前で起きたのだから当然のことかもしれない。
ビニール袋の中の人は生きていたのだ。
その男性はサムスーンナーン・ウタイさん(62)前夜、友人たちとお酒を飲んでいて、家まで送ってもらうはずが友人も酔ってしまい家に帰れなくなった。
そこで道端で寝ることにしたのだが、風雨を避け蚊に刺されるのを防ぐために、近くにあったゴミ箱の中からビニール袋を探し出して、それにくるまって寝たというわけだ。
つまりが、ただの酔っ払いなのである。
木の枝で“ツンツン”と突かれて眼が覚めたウタイさんは、人だかりが多いのでびっくりしたというが、驚いたのは現場に集まった人たちの方。
死体を搬送するはずだったレスキュー隊は拍子抜けした様子で、少し二日酔い気味のウタイさんをしっかりと家まで送り届けたという。