審査で揉めに揉めたぽっちゃり女性と女装家の美人コンテスト。
ネット上でも話題になったその顛末とは…
昨年12月にイスラエルで開催された「ミス・ユニバース世界大会」では、タイ代表が“リアルサイズビューティー(ありのままの体型の美しさ)”を標榜し、ムエタイ衣装に身を包んだその姿が社会現象となるほど絶賛を浴びた。
そんな“リアルサイズ”の素晴らしさを競う美人コンテスト「ティダーチャーン」が東北部スリン県でも開催された。
日本語だと“象の娘” という意味深なタイトルになるのだが、参加者はなんとぽっちゃり女性と女装家限定。
彼女たちがリアルな美しさを競い合うという、まさにタイらしいウィットに富んだコンテストである。
これに参加した一人である女装家のカンシーンさんは、過去にいくつもの“ぽっちゃり美人コンテスト”に参加してきたツワモノ。
このコンテストには初参加だったが、残念ながらベスト5に残ることができなかった。
その彼女が結果に不満を持つと同時に、審査方法に不信感を抱くことになったのだ。
というのもコンテストの最中、審査員たちが特定の参加者ばかりに声援を送ったり、ろくに採点をしていない様子を見ていたという。
そして彼女は、ステージ上からマイクを使って「私はちゃんと採点されたのでしょうか?私のパフォーマンスをきちんと見ていましたか?」と猛抗議。
審査員たちはそれに答えることができず、主催者はこれでは収拾がつかないと判断。
そこでカンシーンさんを含む合計7人で、総額5万Bの賞金をシェアすることに決定した。
ちなみにコンテストの参加資格は体重80kg以上の女性か女装家。
デラックスなステージだったに違いない。