ローカル屋台や食堂の定番メニューでもあるチャーハン。
健康志向の客が求めた“油なし”が予想外の論争ネタに…
街なかのタイ料理屋台や食堂ではおなじみメニューである「カオパット」。
いわゆるチャーハンのことだが、タイの食文化の中でも定番中の定番。
それだけに作る側にもこだわりを持っているところが多いと聞く。
“自分の味”を出そうと切磋琢磨しているわけだ。
さて、そんなチャーハンを巡って、SNS上でちょっとした論争が巻き起こった。
ある食堂が店頭でデリバリーの注文を受けたところ、配達して欲しいオーダーは「油なしチャーハン」。
食堂の料理人はそれに対して「油なしはできないよ!油が嫌なんだったら、お粥とか他のメニューにしてもらって」とけんもほろろに配達員を突っぱねた。
ところがそのやり取りの様子を撮った動画がTikTokに投稿されると、思わぬ論争に発展したというのだ。
まず、料理人応援派は、テフロンのフライパンならともかく、食堂で使う鉄の中華鍋で油なしチャーハンを作るのは無理。
客にオーダーの変更を求めたその判断をむしろ良心的だと評価した。
一方の批判派は、中華鍋でも水やスープを加えてじっくり火を入れれば油なしでも作れるはず。
料理人の態度と言動にもサービス精神がないと主張。
それに対して応援派は、水やスープを入れたらそれはもうチャーハンでもなんでもないと応酬!論争は油も水も差せないほどエキサイトしていったという。
ところで当の料理人はどうなのかといえば、負けまいと中華鍋で油なしチャーハンを作った動画を投稿。
それは、米も卵も何もかもが鍋にこびりついた、とても食べられた代物ではなかった。