前年のリーグ王者と天皇杯覇者によって争われる「FUJIFILM SUPER CUP」が、2月12日に日産スタジアムで開催される。「FUJI XEROX SUPER CUP」から名称を改め行われる今年の大会は、昨季のリーグ戦を圧倒的な強さで制した川崎Ｆと、劇的な展開で天皇杯を勝ち取った浦和との対戦となった。
リーグ3連覇を狙う川崎Ｆは、中盤を支えた旗手怜央が海外に移籍した一方、札幌からチャナティップを獲得。新たに加わったタイ代表MFがこの試合のキープレーヤーとなりそうだ。
また昨季のMVP＆得点王に輝いたレアンドロ・ダミアンのパフォーマンスにも注目が集まる。昨年大会で決勝ゴールを奪ったベテランFW小林悠の存在も頼もしく、川崎Ｆが持ち前の攻撃スタイルを存分に押し出す戦いを見せてくれそうだ。
対する浦和は、2年目を迎えるリカルド・ロドリゲス監督のもと、昨季よりも成熟した姿を見せるだろう。興梠慎三、槙野智章らベテランが移籍したものの、松尾佑介（2021年は横浜FC）、犬飼智也（2021年は鹿島）ら実力者を補強。
また、徳島時代にリカルド・ロドリゲス監督に師事した岩尾憲を迎え入れたことで、スタイルのさらなる向上が期待される。
ともにボールを大事にするサッカーを標榜するだけに、質の高い戦いが展開されるだろう。昨季の両者の対戦は、リーグ戦では川崎Ｆの1勝1分ながら、ルヴァンカップでは浦和が勝利を収めており、両者の間に大きな実力差は存在しない。
もっとも浦和にとってこの大会は相性が悪く、過去に5度出場し1勝4敗と結果を出せていない。2019年大会では同じ川崎Ｆに敗れている。
川崎Ｆが昨年に続く三度目の優勝なるか、それとも浦和が2006年大会以来となる二度目の優勝を手にするか。新シーズンの幕開けを告げるスーパーカップは、今年も大いに盛り上がること必至だ。
2月12日11:30
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