タイでは麻薬指定から除外された話題の「クラトム」。
それを使い、はしゃいだお調子者の芸能人とは…
伝統的な薬草として一部で使われてきた「クラトム」という熱帯植物が2021年8月、合法化されている。
この葉には、鎮静作用と穏やかな刺激作用があり、確かな薬効があるとはいえ、麻薬の一種として認知されてきた。
そんなクラトムの使用を巡って芸能人が騒ぎを起こしている。
その人の名はビーム氏。
2006年にドラマ「Anantalai」でデビューし、2021年には「Game of Outlaws」で無法者役として人気に。
そして今、「葉っぱ教祖」としてクラトム・インフルエンサーの第一人者としても知られている。
そんな彼はある日、クラトムの葉をムシャムシャと噛みながら、膝だけでハンドルを操作して車を運転。
その様子を撮って動画をSNSに投稿したところ、さっそく大炎上。
それを機にネット民が他の動画を見つけ出し、そこにはチャオプラヤー川をスピードボートで爆走するビーム氏の姿が。
しかも口癖である「葉っぱの力!」を連呼していたから、これが火に油を注ぐことになった。
その“ぶっ飛んだ感”満点のパフォーマンスを非難するとともに、クラトムの合法化を疑問視する声も出始めたのだ。
しかし、識者たちはクラトムにはあのような作用はないと主張。
彼のクレージーな行動は単なる宣伝行為。
「葉っぱの力」 ではないという。
結局、ビーム氏は自分の行為に対して謝罪し、不注意運転、運転中の携帯電話使用などで摘発されたが、クラトムに関するお咎めは一切なしだった。
なんとも人騒がせな一件だが、これも彼が自分で蒔いた種。
これ以上、妙な枝葉が、特に“葉っぱ”が付かないように願いたい。