一人前の、しゃぶしゃぶ

娘の誕生日に、しゃぶしゃぶレストランを訪れた父娘。
ここで起きた「一杯のかけそば」のような出来事とは…

東部ラヨーン県ワンチャン市のとあるしゃぶしゃぶレストランに、一組の父娘が訪れた。

その日は娘が6歳の誕生日だったため、そこでお祝いをするのが目的。

ところが店に入ってみると、娘が6歳になったため無料ではなく、こども料金を支払わなければならないことがわかった。

一人分の食事代しか持ち合わせがなかった父親は、やむなく娘だけに食事をさせて自分は店の外で待つことに。

だが、娘は父親を外に残しておくことができず、「他のお店でお祝いしよう」と二人は店を出ようとした。

そんなやり取りの一部終始を見ていたのが店のオーナー。

彼女は父娘を呼び止め話を聞くと、すぐさま二人分のしゃぶしゃぶを用意した。

しかも、店のスタッフにバースデーケーキを買いに走らせて、自らケーキを持ちバースデーソングを歌いながら娘を祝うサプライズ。

これに感動した父親が涙したのは想像に難くないだろう。

さらに、一人分の食事代を払おうとした父親にこう言った。

「娘さんの誕生日なので食事代はいただきません。今日は店からのお祝いです」

まるで映画仕立てのようなワンシーンだが、これにはオーナー自身がとても感動したという。

「ドラマでしか見たことがないような出来事ですが、自分の身に起きるとはまさか思っていませんでした。二人が美味しそうに食事する姿を見て私も幸せになりました。お父さんの誕生日にも、またしゃぶしゃぶを食べにきてほしいです」

この談話がFacebook上で流れると8万回以上シェアされ、20万回以上の「いいね」が付いたという。

まるで「一杯のかけそば」のような物語に、やはり国境はなかった。

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