とある首吊り事件にレスキュー隊が出動。
そこで起きた摩訶不思議な「夢枕の出来事」とは…
夢枕といえば、夢を見ている人の枕もとのこと。
よく使われる慣用句に「夢枕に立つ」というのがあるが、神や仏、あるいは故人などが夢の中に現れて、何か物事を告げることをいう。
さて、そんな夢枕にまつわる出来事が話題になっている。
東北部ブリーラム県で5月28日、21歳という若さで自ら命を絶った男性の首吊り事件があった。
その現場に出動したのは、レスキュー隊隊長のウォラバディン氏。
彼は住居の1階で遺体を発見し、その首に回されていたロープを切って床に降ろした。
遺体の状態から見て亡くなったのは5〜7日前。
腐敗が激しく顔も確認できないほどだった。
彼が亡骸を親戚の元へ届ける手配を済ませ、自宅へ戻ったのは夜中の12時過ぎ。
摩訶不思議なことが起きたのは、3時頃、ウォラバディン氏が寝床に就いてから。
なんとなく寝付けずにうつらうつらとしていると、夢の中に黒い影が現れて「ロープがないと家に帰れない、ロープを持ってきてほしい」と懇願するのだ。
夢うつつとはいえ、首を吊ったあの若者が“お願いしている” と直感的に感じたという。
翌朝、ウォラバディン氏はレスキュー隊に首吊り現場の掃除を依頼。
自らも梁にぶら下がったまま残っていたロープを外し、黒い影に頼まれたとおり、亡骸の元に届けることに。
彼は若者の葬儀会場に向かい、丁寧に包んだロープを棺のそばに置いた。
ふと祭壇を見上げると、そこに飾られた遺影の顔は、紛れもなく昨日の夜中、彼の夢枕に立った黒い影の顔だったという。
そしてそれ以来、黒い影はどこにも現れなくなったらしい。