落ちて溺れてしまったのか、はたまた何かの修行?
都内の運河にぷかぷか浮かぶ男性の正体とは…
バンコクはかつて「東洋のベニス」と称されるほど、高度に水運が発達した水の都だった。都内をいくつもの運河が流れ、人々は川沿いに船着場を持つ家を建て、どこかへ行く際には自分の船を漕ぐか水上バスで出かけていたという。
そんな時代の名残である運河は今も都内を流れているが、そこになんと人が浮かんでいる動画がTik Tokで話題となった。
タサット地区を流れる小さな運河で、場所はシーコンスクエアの近く。市街地で人通りも多いことから当然大騒ぎとなった。
お世辞にも綺麗とは言えない運河に顔だけ出して浮かんだ中年の男性。動画で見た限り、運河のゴミに囲まれた様子からは生きている気配が感じられない。現場に集まった人たちが声をかけるも反応がなく、その姿はまさしく“運河に浮かぶおじさんの遺体”。
そんな騒ぎが始まって間もなく、一人の若者が慌てて運河に入っていった。
理由は「水の中に沈んじゃいそうだった」から。
そして若者がおじさんの足を掴み、体が沈むのを防ごうとしたその時、おじさんが目を開けたのだ。少し経ってからレスキュー隊が来て、おじさんを運河から引き上げ話を聞くと、運河に入って何か売れそうなものを探していたら、急に眠くなってきて眠ってしまったとのこと。何度か運河から出ようともしたのだが、川底の泥に足を取られてしまい身動きできなかったらしい。
呑気さ加減にもほどがあるが、そのまま沈んでいたら“本当の遺体”になっていたかもしれない。
当局によると、このおじさんには徘徊癖があるとのことで、親戚の人たちも日頃から心配しているという。