自宅のトイレに閉じ込められ、死をも覚悟した3日間。
たかがトイレ、まさかトイレ。一人暮らしの隠れた危険とは…
トイレから出ようとしてドアノブを回したら、空回りしてドアが開かない。
そう聞いただけでは別段どうということもないように思えるが、予想外の一大事になることがある。
実際にバンコクで、トイレに3日間も閉じ込められるという事件が発生したのだ。
8月25日の夜、バンコク都プラカノン警察に「3日前から妹と連絡がつかない」という通報が入る。
警察が妹の家に急行すると、そこには姉が心配そうに立ちすくんでいた。
家の出入り口となっているシャッターは施錠され、中には入れない。
そこでレスキュー隊が切断工具を使ってシャッターを破壊して、家の中へ。
警察によると、家族と数日間連絡が取れないケースでは、室内での事故か病気で死亡していることが多いという。
しかし、今回はそうではなかった。
警察官と姉が家の中に入ると、トイレから壁やドアを叩く音と助けを求める妹の声が。
幸いにも1時間をかけて無事に救出成功。
妹は22日にトイレへ入ったところ、ドアノブが壊れて閉じ込められてしまった。
大声をあげて助けを求めたが誰も気づいてくれない。
なんとか水道の水を飲んで3日間を耐えたが、諦めの境地となってトイレの壁にヘアクリームを使って遺言を書き、真剣に死を覚悟したという。
レスキュー隊によると「トイレに閉じ込められるなんて笑い話に聞こえるかもしれないが、誰にでも起こる可能性がある。とくに一人暮らしの人はトイレのドアを閉めないほうがいい。トイレに携帯電話を持ち込む習慣をつけることも大切」とのこと。
どうであれ、トイレでサバイバル体験はしたくないものだ。